4月12日現在USD-JPYが125.61円に戻ってきました。
どうしてここまで円安が進んでいるのでしょう。
複合的な理由から為替は決定されるのですが、今は大きく以下2つの観点から説明ができます。
- ①中央銀行の金融政策
- ②貿易収支
①中央銀行の金融政策
前回の記事で、為替はその通貨の金利で動くということを解説しました。
おさらいですが、
お金は、金利が低い通貨から高い通貨へ移動するんでしたね。
現在アメリカの中央銀行であるFRBは国内のインフレ退治の為、必死で利上げしようと奮闘しています。
一方で、日本はと言うと黒田さんの低金利政策が断固として継続され、金利が低く抑えつけられています。
世界のマネーが円からドルへとシフトするのは明確ですね。
②貿易収支
現在は貿易収支も大きく影響していると考えられます。
貿易収支とは、対外国との貿易による収支
つまり日本が世界との貿易で儲かっているのか、負けているのかという話です。
結論からいうと、相対的に弱いです。
現在ロシアvsウクライナが勃発し、世界的な資源高が問題視されています。
身近なところでいうと、ガソリン価格が高騰しているのを実感されている方も多いのでは。
ロシアからの資源供給がストップすれば、瞬間的に世界的な資源不足が懸念されます。
それ故、資源価格が高騰します。資源の需要が高まるんですね。
ところで日本は何か世界に輸出できる資源を持っていましたっけ?
そう、日本は資源産出国ではなく資源消費国なのです。
一方でアメリカは、石油の戦略的備蓄の放出を発表するなど資源輸出に活発です。
この点でも、日本よりもアメリカにお金が集まりやすい環境にあるということを理解頂けるのではないでしょうか。
まとめ
いまは、中央銀行の財政政策の差、貿易収支の2点の観点で円安ドル高を説明することができます。
このトレンドは今後しばらく続く公算が高いですから、為替レートについてもここから一段の円安が想定されるかもしれません。